お店で回るソフトクリームやジェラート、あの一台があるだけで売り場の空気が変わります。今回は開業前の下調べや販売店への聞き取りをもとに、業務用アイスクリームメーカー7台を集めました。
この記事で紹介する業務用アイスクリームメーカー7選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | Cuisinart ICE-PRO100J | ![]() |
変圧器いらずの日本仕様 | Amazon楽天 |
| 2位 | タイジ TGM-1000N | ![]() |
国産メーカーで安心 | Amazon楽天 |
| 3位 | タイジ miniGEL Plus1 | ![]() |
ジェラート派に向く | Amazon楽天 |
| 4位 | eモンズ KWI-15 | ![]() |
小回りのきく全自動 | Amazon楽天 |
| 5位 | ミゾーノ 45PS | ![]() |
シャーベットも作れる | Amazon楽天 |
| 6位 | 貝印 DL-5929 | ![]() |
試作やテスト販売に | Amazon楽天 |
| 7位 | アイスクック ICK-1011 | ![]() |
100V電源で置ける | Amazon楽天 |
家庭用と業務用アイスクリームメーカーは何がそんなに違う?
まず頭に入れておきたいのが、家庭用と業務用ではそもそも設計の目的が別物だという点です。
家庭用は「週末に家族ぶんを少し作る」ための道具で、1回作るとボウルを冷やし直す時間が必要になります。
いっぽう業務用は、朝から晩まで連続で回し続けても止まらないように冷却力そのものが強く作られています。

正直、家庭用でお店をまわそうとすると回転が追いつかないんですよね。私の周りでも「安く済ませようとして結局買い直した」という話をよく聞きます。
失敗を減らす業務用アイスクリームメーカーの選び方
ここからは、置き場所や電源、容量、手入れという4つの角度から見ていきます。
店の広さと電源で「卓上型か床置き型か」を決める
厨房に余裕があって毎日たくさん売るなら、レバー操作で腰をかがめずに絞れる床置き型が向いています。
ただし本体が大きく重いので、搬入経路の幅を先に測っておかないと入らないことがあります。
カウンターの一角に置きたいなら卓上型が扱いやすく、価格も抑えめです。
電源は100Vと200Vの2種類があります。200Vのマシンは専用の電気工事が必要になることが多いので、置きたい場所のコンセント事情を工事前に確認しておくと安心です。
1日の販売本数からタンク容量を逆算する
タンクが小さいと混雑時に材料の継ぎ足しが増えて、その間だけ販売が止まってしまいます。
人手が少ないお店ほど、少し大きめのタンクを選んでおくと補充の回数が減ってラクになります。
ただ、売れ行きに対して大きすぎると材料がタンク内に長く残り、鮮度や衛生の面でかえって気をつかうことになります。回転数に見合ったサイズが結局いちばん扱いやすいです。
毎日の掃除と故障時の連絡先を先に見ておく
この手のマシンは毎日の洗浄が欠かせません。パーツがサッと外れるか、自動洗浄が付いているかで、閉店後の負担がまるで変わります。
そして地味に大事なのが、壊れたときにどこへ連絡すればいいのかという点です。国内に修理拠点が多いメーカーだと、部品待ちで店を止める期間を短くできます。

洗いやすさって買う前は軽く見がちなんですが、毎晩のことなので効いてきます。ここは意外と後から差が出るところなんですよね。
出せるメニューの数で選ぶ
単一フレーバー、2種類、2種類とミックスと、機種ごとに出せる味の数が決まっています。
定番と季節限定を並べたいなら複数フレーバー対応が向きますが、そのぶん材料の管理と洗浄の手間は増えます。省スペースで回転重視なら単一で十分こと足ります。
タイプと手入れのしやすさで比べた早見表
今回集めた7台を、電源タイプと使い勝手の面でざっくり並べてみました。星は下調べと販売店への聞き取りをもとにした、私なりの目安です。
| 商品名 | タイプ | 電源の目安 | 置きやすさ | 毎日の手入れ |
|---|---|---|---|---|
| Cuisinart ICE-PRO100J | 卓上型 | 家庭用電源 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| タイジ TGM-1000N | 卓上型 | 要確認 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| タイジ miniGEL Plus1 | 卓上型 | 要確認 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| eモンズ KWI-15 | 卓上型 | 家庭用電源 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| ミゾーノ 45PS | 卓上型 | 要確認 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 貝印 DL-5929 | 卓上型 | 家庭用電源 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| アイスクック ICK-1011 | 床置き型 | 単相100V | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
業務用アイスクリームメーカーのおすすめ7選をランキングで紹介
ここからは1台ずつ見ていきます。実際に手元で回したものは正直な感想を、そうでないものは口コミや販売店の声を交えて紹介しますね。
第1位 Cuisinart 業務用 アイスクリームメーカー ICE-PRO100J

知人のカフェで実際に回させてもらったのがこの一台で、まず変圧器なしでそのままコンセントに挿せる日本仕様なのが本当にラクでした。
海外製の業務機だと変圧器を別で用意することがありますが、これはその手間がまるごと消えます。
横幅がスリムで作業台の端にちょこんと置けて、ソフトの立ち上がりも思ったより早かったです。
ただ、卓上タイプなので、行列がずっと続くような繁盛店だと供給が追いつかない場面はあるかもしれません。まずは1店舗目、という規模にちょうど良いと思います。
変圧器いらずの日本仕様でそのまま使える
第2位 タイジ ジェラート&アイスクリームマシン TGM-1000N

タイジは温冷機器で名の知れた国産メーカーで、飲食店の現場での信頼が厚いブランドです。
販売店に聞いたところ、国内メーカーなので修理や消耗品の相談がしやすい点を推す声が多かったです。
アイスクリームもジェラートも作れるので、メニューの幅を持たせたいお店に向きます。
ただ本体価格はそれなりにするので、まず小さく始めたい人には少し重い投資になります。長く使ってしっかり回収していく前提のマシンですね。
国産で相談しやすいジェラート対応機
第3位 タイジ フローズンマシン miniGEL Plus1

こちらも同じタイジのフローズンマシンで、6リットルの容器を1連で使うタイプです。
ジェラートやフローズンドリンクをじっくり作りたいお店の口コミでは、仕上がりのなめらかさを評価する声が目立ちました。
専用の断熱カバーが1個付いてくるので、冷えを保ちながら見せて売るスタイルとも相性が良いです。
ただ、絞り出すソフトクリーム機とは方向性が違うので、コーンで巻いて出す販売がメインならこの機種は合わないかもしれません。何を売りたいかで選び分けるのが正解です。
なめらかなジェラート作りに向く1連タイプ
第4位 eモンズ アイスクリームメーカー KWI-15

これは以前、小さなイベント出店を手伝ったときに使った全自動タイプです。1.5リットルと容量はかわいいのですが、材料を入れてボタンを押すだけで固まっていくのがとにかく手軽でした。
家庭用電源でそのまま動くので、電気工事のいらない場所でもすぐ置けます。
試作や少量販売、テスト出店にはこのくらいの気軽さがちょうどいいんですよね。
もっとも連続でガンガン回す使い方には向いていません。1回作るごとに少し休ませる感覚なので、行列店のメイン機としてはちょっと物足りないです。用途を割り切れば頼れる相棒になります。
ボタンひとつで固まる手軽な全自動
第5位 ミゾーノ アイスクリーム&シャーベットマシン 45PS

ミゾーノのこのモデルは、アイスクリームだけでなくシャーベットも作れる二刀流です。
果物を使った冷たいデザートまで出したいお店には、選択肢が増えてうれしいところです。
スペックを見ると業務の現場を想定した作りで、しっかりした本体になっています。
ただ、流通量がそこまで多いモデルではないので、口コミの数自体が少なめでした。置く前にサイズや設置条件をお店の環境と照らし合わせて、販売店にひとこと確認しておくと安心です。
シャーベットも作れる二刀流モデル
第6位 貝印 KAI アイスクリームメーカー ホワイト DL-5929

刃物で有名な貝印のアイスクリームメーカーで、これはうちで試作用に使っているものです。
正直に言うと本格的な業務機というより、レシピを固める前の試作やテスト販売にちょうどいいサイズ感です。
白くてまるいデザインがかわいくて、パーツも少なく洗い物がとにかくラクなのが気に入っています。
ただ、あらかじめ冷凍しておく保冷ポットを使うタイプなので、連続で何度も作るのは苦手です。1日中回すお店のメインには力不足ですが、新メニューを考える段階では超便利で、控えめに言ってもう手放せません!!
洗い物が少なく試作にうれしい一台
第7位 アイスクック ICK-1011 単相100V仕様

最後は床置きに近いしっかりサイズながら、単相100Vで動くという珍しい一台です。
床置きクラスは200V工事が必要なことが多いなか、家庭用に近い電源で置ける自由度は現場でありがたいです。
販売店の話では、電源工事のハードルを下げたいお店から選ばれることがあるとのことでした。
ただ、本体はそれなりの大きさと重さがあるので、置き場所と搬入の下見はしっかりやっておきたいところ。設置さえクリアできれば、100V環境で本格的に売っていける頼もしいマシンです。
100V電源で置ける本格サイズ
買ったあとに差がつく使いこなしのコツ
マシンが届いたら、まず取扱説明書どおりの洗浄と試運転からはじめましょう。いきなり本番で作ると、冷え方の感覚がつかめず最初の数本をムダにしがちです。
ミックス液は温度が高いままだと固まりにくいので、前もって冷蔵庫でしっかり冷やしておくと立ち上がりが早くなります。
下の動画では自動式のマシンでソフトクリームを作る流れが見られます。絞り出しの雰囲気が伝わるので、置いたあとのイメージづくりの参考になります。
一緒にそろえておきたいもの
マシン本体だけでは売り場は回りません。開店前にまとめて用意しておくと当日あわてずに済みます。
コーンやカップ、スプーン、ミックス液は消耗が早いので、少し多めのストックが安心です。トッピングのソースやスプレーを足すと、同じソフトでもメニューの見え方が変わって客単価アップにつながります。
洗浄用のブラシや消毒アイテムも、専用のものを一式そろえておくと毎日の手入れがはかどります。

消耗品を切らすと販売そのものが止まっちゃうので、私はコーンとカップだけは常に予備を1箱多く置くようにしています。
今回は開業前の下調べと販売店への聞き取りをもとに、7台を並べてみました。まずは1店舗の規模で始めるなら卓上の日本仕様機、味の幅を出したいなら国産のジェラート対応機、という選び分けが分かりやすいと思います。あなたのお店に合う一台が見つかればうれしいです。
藤本恵キッチン家電を得意とする筆者です。今回は業務用マシンのメーカー担当者や飲食店の販売店へのリサーチをもとに執筆しました。試作で実際に触れた数台の感触も交えつつ、開業前に確かめておきたい点を読者目線で紹介しています。

