卓上旋盤を買っても、付属のバイトだけでは削りたい形に刃が届かない場面が出てきます。 今回は買い足し用に向くバイトを2つ選びました。
この記事で紹介する卓上旋盤バイト2選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | フェリモア 旋削チップ 18点セット | ![]() |
硬質合金で研ぎ直し不要 | Amazon楽天 |
| 2位 | A’sTool バイト9本セット HSS鋼製 | ![]() |
自分で研いで形を作れる | Amazon楽天 |
バイトには硬質合金とハイス鋼の2タイプがある
卓上旋盤のバイトは、刃の素材で大きく2タイプに分かれます。 ひとつは硬質合金(超硬)のチップ式、もうひとつはハイス鋼(HSS)の単体バイトです。
硬質合金は硬くて摩耗に強く、刃が鈍ったらチップだけ向きを変えたり交換したりできます。 アルミや真鍮の小物を量をこなして削るなら、硬質合金のチップ式が手早くてラクです。
ハイス鋼は自分で砥石に当てて刃の形を作れるのが持ち味です。 狙った溝幅や角度に研ぎ直せるので、削りながら腕を上げたい人に向いています。

最初は硬質合金とハイス鋼の差が正直よくわからなくて、両方買って削り比べました。慣れるまでは交換式の硬質合金のほうが気楽です。
卓上旋盤バイトのおすすめ2選
第1位:フェリモア 旋削チップ バイト 硬質合金 両面チップ ボーリングバー インサート 18点セット

外径削り、端面削り、ボーリング(内径)まで一通りそろう18点のチップ式バイトです。 ホルダーに超硬チップを差し込む形なので、刃先が鈍ってきたらチップの角を回すだけで切れ味が戻ります。
私の作業台でアルミの丸棒を削ってみたところ、端面がツルッと光る面に仕上がって、研ぎの手間がゼロなのがとにかくラクでした。 ボーリングバーが入っているので、開けた穴の内側を広げる加工までこの1セットで届きます。

チップの予備が手に入りやすいか、買う前に確認しておくと長く使えますよ。私は同じ型番のチップをまとめ買いしています。
注意したいのは、鉄やステンレスをガリガリ削るにはホルダーの剛性がもう少し欲しい点です。 軽切削向きと割り切れば、価格に対する削り心地は文句なしです。
フェリモア 旋削チップ バイト 硬質合金 両面チップ ボーリングバー インサート (18点セット)
研ぎ不要のチップ式。外径から内径まで18点で一通り削れる。
第2位:A’sTool 小型旋盤 自作旋盤 切削 バイト9本セット HSS鋼製

ハイス鋼の単体バイトが9本入ったセットです。 外径用、突切り用、ねじ切り用など形のちがう刃が並んでいて、削る作業ごとに持ち替えて使えます。
ハイス鋼の良いところは、刃先を自分で砥石に当てて研ぎ直せる点です。 使ううちに切れ味が落ちても、研げば何度でも復活するので、ランニングコストはかなり安く済みます。 真鍮のコマを削ったときは、角度を少し立てて研いだら仕上げ面が一気にきれいになりました。
正直なところ、研ぎに慣れるまでは切れ味にムラが出ます。 そこを楽しめる人には向きますが、すぐ結果が欲しい人は1位の硬質合金から入るのが気楽です。
A’sTool 小型旋盤 自作旋盤 切削 バイト9本セット HSS鋼製
研ぎ直して長く使えるハイス鋼。形ちがいの9本で作業ごとに持ち替え。
自分の加工スタイルに合うバイトの選び分け
2つのバイトは、削り方の好みで向き不向きが分かれます。 下の表に、私が削り比べて感じた違いをまとめました。
| 項目 | フェリモア 硬質合金18点 | A’sTool HSS9本 |
|---|---|---|
| 刃のタイプ | チップ交換式(超硬) | 研ぎ直し式(ハイス鋼) |
| 向いている素材 | アルミ、真鍮、樹脂 | アルミ、真鍮、軟鋼の軽切削 |
| 削りやすさ(5段階) | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 刃の手入れ | 角を回すだけで研ぎ不要 | 砥石で研ぐ、慣れが必要 |
| 長く使ったときの費用 | チップ代がかかる | 研げば追加費用ほぼゼロ |
バイトと一緒にそろえると削りが安定する道具
バイトの実力を出すには、刃先の高さを主軸の中心とそろえる必要があります。 ここがずれると、端面の真ん中に小さな出っぱりが残ってしまいます。
そこで役立つのが、薄い金属の板で作る「シム」です。 ホームセンターの薄板を刃の下に挟んで高さを微調整すると、仕上げ面が見ちがえるほどなめらかになります。
切りくずが鋭く飛ぶので、保護メガネは必ず着けてください。 軍手は回転部に巻き込まれると危ないので、旋盤では外すのが鉄則です。これだけは絶対に守ってほしい!!
道具がそろってバイトの高さが決まると、同じ材料でも削り心地がまるで変わります。 最初の1本を気持ちよく削れた瞬間は、控えめに言って最高でした。
ムラサキしん金属加工やDIY工具を得意とするプロライター。本記事の筆者は、卓上旋盤を扱う町工場の職人や工具店スタッフへの取材とリサーチをもとに、削り比べた感触を交えて執筆しました。

